日本でのエルメスの歴史①

日本にエルメスが進出してきたのはいつでしょうか?それは明治時代だと言われています。
これは、明治時代の皇族の一部がエルメス製品を愛用していたという証言がのこっていることいわれているからです。
しかしこれは、当時のごく一部の皇族がエルメス製品を愛用していただけであり、世間一般に広まるようなことはありませんでした。

日本で一般にエルメスが販売されるようになったのは、創業からかなりの時を経た戦後です。
戦後、日本が敗戦のどん底から立ち直ってゆき著しく経済が発展していくとともにエルメスの日本での販売も加速していきます。

まず、1960年代に現在でも銀座に店舗を構える著名なセレクトショップが輸入したエルメスの商品が販売されました。
しかしこの頃はエルメスの知名度はまだまだ低く殆ど売れることはなかったと言われています。
もっとも、知名度が現在と同じほどだったとしても、当時の日本人が到底買えるような価格ではなかったと思います。

1980年頃にエルメスの日本法人が日本の大手百貨店と提携して設立されます。
この時に東京の丸の内に日本国内初の直営店がオープンしました。当時の日本ではまだほとんど存在しなかった、きれいな展示方法や販売方法などは丸の内のOLの憧れの的となりました。
この頃の販売方法は独特で、店員は全員フランス人でした。
更にその店員が客に対してつきっきりで様々なアドバイスをし、「あなたにはこれが似合う」「あなたにこれは似合わない」時には「あなたは買わない方がいい」といったそうです。
そしてエルメス躍進のきっかけでもある、極めて質の高い小物類などを拡充し当時の若者を虜にしていきました。
そうしてエルメスというブランドは日本国内に飛躍的に浸透していったのです。