日本でのエルメスの歴史②

日本にエルメス初の直営店が誕生した1980年頃は、若者がエルメスのような高いものを気軽に買うことのできるバブル景気の真っ只中でした。
しかし、バブルが崩壊した後の日本でのエルメスの売上はどうだったのでしょうか?
エルメスは決して安売りはしません。
他のブランドが行ったようなライセンス提供や割引などは決して行いませんでした。
こうした地道な販売戦略はエルメスの確固たるスーパーブランドとしての地位を日本で確固たるものにしたのです。

バブル崩壊からしばらくした2001年の半ば頃に、エルメスの日本での旗艦店となる「メゾンエルメス (Maison Hermes)」が東京の一等地である銀座晴海通りに設立されました。
当時のラグジュアリーショップは殆どが表参道にあり、エルメルのようなブランドが銀座に進出するのは不可解です。
エルメスがそれでも銀座に出店したのはかつてのエスメスが丸の内にあり、地道にエルメスを浸透させてきたルーツを重んじてのことでした。

このメゾンエルメスは外壁のほとんどすべてがガラス張りで合計13、000 枚ものガラスを張りめぐらした11階建てのビルです。
このビルはイタリアを代表する建築家がデザインし、ブティックのほか、エルメスの販売する製品の修理工房、ギャラリー、などが併設されています。
これほどまでの規模の店舗はパリ以外では初となっています。
エルメスが日本での販売に力を入れるもの、日本の女性たちのエルメスに対するあこがれの強さが感じられるでしょう。