エルメス創業

エルメスは1837年に創業者のティエリー・エルメス(Thierry Hermès)が36歳の時に創業した馬具の工房とされています。

初代エルメスは、この工房を現在のパリ第9区にあたる、バス=デュ=ルンパール通りのマドレーヌ寺院周辺に構えました。
初代エルメスの制作する馬具は良質であることからとても好評で、かのナポレオン三世やロシア皇帝も愛用したとされています。

後の1878年に、創業者のティエリー・エルメスの息子である、2代目シャルル・エミール・エルメスが、パリ万博に鞍を出品しました。
鞍とは人が馬にまたがる時に馬と人の間に挟む革でできた製品です。
パリ万博は当時のパリが国家の威信をかけて開いた万博です。
当時のパリにおよそ東京ドーム150倍もの面積を様々な装飾や建造物、花壇などで多い、200日近くも開催されました。
これによって、同時の現在に比べると貧弱な交通網でありながら、パリ周辺のみならず様々な国家の要人や市民を集めました。
その合計は36カ国もの国から合計で1600万人以上と言われています。
この壮大なパリ万博で2代目エルメスの作った「鞍」が金賞を受賞します。
それによって一躍有名になったエルメスはその翌年の1879年に現在の本店があるパリ8区のフォーブル・サントレーノ通り24番地に工房を移転します。

それから10年ほどたった時にエスメスに大きな転機が訪れます。
これまでは馬具のみを作ってきた工房ですが、ティエリーの孫、三代目のエミール=モリース=エルメスは馬具のみならず様々な製品を制作しようと躍起になります。
はじめに馬具制作のノウハウを活かした革製のバッグを制作します。
これは「サック・オータクロア」と呼ばれ現在でも愛される鞄です。
更にそののち、腕時計や香水、洋服など様々な身につけるものに手を広げ現在のエルメスの販売する商品と近いものになりました。